買い注文を出した日の夜、思ってたより寝つけなかった。

「明日いきなり下がってたらどうしよう」 「逆に上がってたら、すぐ売っていいの?」

頭の中で、妄想がループしてた。


翌日から、1日何回もスマホを開いた

朝起きてすぐ。 通勤電車の中。 始業前の駐車場。 午前の休憩。 昼休み。 午後の休憩。

市場は閉まったのに、 帰りの電車。 家に着いて靴脱いだ瞬間。 ご飯食べる前。 寝る前にもう一度。

数えたら、1日10回以上、口座のページを開いてた。

市場が開いてる時間は、見るたび数字が違う。 +50円。 -120円。 +340円。 -280円。

15時半を過ぎたら、もう動かない大引け値。 それなのに、夜になっても画面を何度も開いてしまう。

その都度、心拍数だけが上がる。

「市場は動くに決まってる」って、頭では何回も言い聞かせた。 なのに、+の日は妙に強気になり、-の日は朝から憂鬱だった。

冷静さ、まだぜんぜん身についてない。


仕事に、微妙な支障が出始めた

中古車の見積書を作りながら、ふと、

「あ、いま株価どうなってるかな」

って、手が止まる。

客に試乗の説明をしてる最中も、頭の片隅は自分の口座にあった。

商談中にスマホを触るわけにはいかないので、「あとで見る」って自分に言い聞かせるんだけど、休憩に入った瞬間、結局画面に手が伸びてた。

これ、たぶんまずいやつ。

休憩室でスマホを見つめるオカノ/落ち着かない目


「これくらい仕方ない」と自分に言い訳した

10万とはいえ、自分にとっては労働何ヶ月分かを切り詰めて作った10万。 それが目の前で動いてるんだから、気になるのは当たり前。

…って、自分に何回も言ってあげた。

でも、言えば言うほど、自分のメンタルがどれだけ素人かが浮き彫りになる気もした。

10万でこれだけ揺れるんだから、100万入れたらどうなるんだ。 1,000万なんて、たぶん心臓が持たない。

「自分のサイズ」って、こういうところで決まるんだろうな、と思った。

ネットで「長期投資なら気にせず放置」みたいな言葉をよく見かけるけど、 たぶんあれを言える人は、もうこのフェーズを通り抜けた人。 今の自分は、まだぜんぜんそこに立てていない。


いま思うこと

買って数日。 含み益で大喜びしたわけでもない。 含み損で大爆死したわけでもない。

ただ、画面の前で、自分の心拍数だけがじわじわ上がってる感じ。

「投資はメンタルゲーム」って、どこかで読んだ。 いま自分がいるのは、たぶん、そのゲームの初級の入り口あたり。

このまま毎日チェックし続けたら、絶対に消耗する。 見ないクセもつけないといけない。